カルシウム不足の原因
カルシウム不足の原因
カルシウム不足の原因は生活習慣にあります。
@摂取量不足
カルシウムの最低限の摂取量は、一日あたり600mgとされています。
しかし、日本人の平均カルシウムの摂取量の統計を見てみると、
過去30年間、一度も最低必要量の600mg以上を摂取したことはなく、
日本人は全体的に慢性的なカルシウム不足になっているのです。
年代別に見て見ると、7〜14歳は給食で牛乳が出ているので
唯一、カルシウム不足ではありませんが、他の年代では不足しています。
特に高齢者や妊婦さん、授乳期のママさんは、
最低でも、1日に1000mg以上のカルシウムの摂取が必要です。
A乳糖不耐症
乳糖不耐症とは、乳製品に含まれる特有成分の
乳糖を分解するラクターゼという酵素が少ないことにより、
乳糖が分解できず、下痢を起こす症状です。
カルシウムが豊富な乳製品ですが、
日本人は元々、乳製品を摂取する習慣がない民族で、
明治以降から摂取するようになったため、ラクターゼが不足している人が多いです。
これが、カルシウムの摂取不足の原因の一つになっています。
Bリン酸塩の過剰摂取
リン酸塩は、食品添加物として使用されており、結着材、味付け、
変色防止剤、酸味料として、ファーストフードやコンビニ弁当、
冷凍食品、お菓子、ジュースに多く含まれています。
リン:カルシウムの比率は1:2〜2:1が理想ですが、
戦後から現在にかけて、摂取量が20〜30倍に増えました。
リンは必要なミネラルですが、取りすぎるとカルシウムと結着し、
カルシウムの吸収を阻害してしまいます。
C糖分の過剰摂取
糖分を過剰に摂取すると、血糖値が急上昇します。
その血糖値を調整するために、インスリンが分泌されます。
このインスリンの分泌にカルシウムが必要になり、大量に消費されます。
結果、カルシウム不足になります。
Dその他、カルシウム不足しやすい人
・魚や野菜、乳製品を摂取しない
・インドア派
・ストレスが多い
・生活リズムが不規則
・ハードなスポーツや肉体労働をしている
・ステロイド剤を多様(リュウマチの治療薬など)
・高血圧体質
・妊娠中