カルシウムの 摂取量と上限
カルシウムの 摂取量と上限
カルシウムの摂取量や上限は、
性別や年齢、妊娠中などの身体状況で異なってきます。
カルシウムは骨や歯の構成要素だけではなく、
体の生理機能を維持・調整し、精神安定の働きがあります。
その他、血液やインスリン、甲状腺ホルモンの原料になったり、
いろんな意味で体を支える栄養素です。
カルシウム不足しがちな栄養素であり、
意識して摂取しなければ必要量を満たすことはできません。
また、食品の種類によって、カルシウム自体の吸収率も異なるため、
吸収率の低いものばかり摂取していると意外と不足してしまうのです。
カルシウムの摂取量が不足すると、
年齢問わず骨粗鬆症の原因になったり、
子供の歯や骨の形成に支障をきたすこともあります。
◆カルシウムの1日に必要な摂取量と上限
・成人の最低摂取量(男女ともに)
600mg/日(厚生労働省)
1000mg/日(国家衛生院(アメリカ))
・成人の上限摂取量(男女ともに)
2300mg/日(厚生労働省)
上記の600mg/日のカルシウムの摂取量は、
あくまで生体の機能維持ができる最低の摂取量です。
理想の摂取量は700〜1000mgくらいがいいでしょう。
また、カルシウムは筋肉で消費されやすいため、
肉体労働の方やトレーニングする方、アスリートなどは
最低でもカルシウムは1日あたり1000mgは摂取したいところです。
その他、高齢者の場合は700〜1000mg、
特に女性で50代以降の方や骨粗鬆症の方は、
カルシウムを1日あたり1000〜1500mgは摂取したほうがいいでしょう。
しかし、実際のカルシウムの摂取量は
男性で1日平均550mg、女性は522mgしか摂取していません。
高齢者になるとさらに摂取量は少ない傾向にあります。
ちなみにカルシウム1000mgを牛乳で摂取する場合、
毎日、牛乳を1?くらいを飲まなければなりません。
こう考えると、結構辛いものです。
そのため、食事からだけでなく、
サプリメントも利用したほうが摂取量を満たしやすいでしょう。