カルシウムと筋肉
カルシウムと筋肉
カルシウムは筋肉の正常な動作に不可欠です。
筋肉は、伸びたり収縮したりを繰り返します。
特に筋肉の収縮は、筋肉中に存在する
カルシウムイオンの濃度の変化によって左右されています。
筋肉は、「アクチン」と「ミオシン」という2種類の
筋たんぱく質が互い違いに重なっていて、スライドすることで筋肉が収縮します。
この筋肉の収縮をコントロールするための成分が、
アクチンに存在する「トロポニン」というたんぱく質です。
脳から筋肉を収縮させる命令がでると、カルシウムイオンが放出され、
トロポニンと結合することで筋肉が収縮するのです。
筋肉は骨格筋だけでなく、心臓や血管などの内蔵全般も筋肉なのです。
人間が生きていくためには、これらを正常に作動させる必要があるため、
カルシウムは人体に欠かすことのできないミネラルだと言われているのです。
カルシウムが足りないと筋肉の収縮が不規則になり、
長期間の収縮によって痙攣(けいれん)が起きます。
つまりは、筋肉が常に緊張しっぱなしの状態になり、
筋肉疲労を起こしやすくなってしまうのです。
この筋肉疲労が長期的に起こると、
筋肉の減少や肉離れ、ぎっくり腰の原因となります。
その他、カルシウム不足の場合、
心臓の機能異常、筋力低下、足がつるなどの症状もでます。
また、カルシウムを摂取していても、肉体労働や高強度の運動をする方は、
筋肉でのカルシウム消費が通常の生活をしている人に比べて激しいので、
最低摂取量の600mgの1.5〜2倍のカルシウムの摂取が必要です。
私の実体験ですが、全くカルシウムの摂取を意識せず、
週5日でトレーニングをしていたところ、デットリフト中に腰の筋肉が断裂しました。
さらに、この頃の骨密度は約80%程まで低下しており、
あと少しで骨粗鬆症の一歩手前の状態になっていました。
このことから、カルシウムの不足は、筋肉の怪我に直結すると思われます。
それから、毎日カルシウムを約1000mg摂取するようにしたら、
骨密度は100%を超え、筋肉の怪我をしなくなりました。
また、筋力が向上し、筋断裂した頃よりも、
約50kg以上も記録を更新することができました。
このことから、筋肉の健康のために、
カルシウムが必要不可欠であることがわかると思います。