カルシウムと吸収率
カルシウムと吸収率
カルシウムは、年齢や食品によって吸収率が異なります。
◆カルシウムが吸収される条件
@カルシウムが胃液によってイオン化されること。
Aイオン化されたカルシウムが小腸から吸収されるためにビタミンDが必要。
B骨の形成時に働く、骨芽細胞の働きを活発化するためにビタミンAが有効。
このように、カルシウムの吸収には消化力が必要になりますが、
この消化力は、年齢とともに低下していきます。
◆年代別のカルシウムの吸収率
(消化器官が正常であることが前提)
・ 〜14才 40〜70%
・15〜60才 30〜40%
・60才〜 30%未満
高齢になるほど、食事からカルシウムは吸収できなくなります。
若い頃と同じようなカルシウムの摂取量を確保するとなると
若い頃の倍以上のカルシウムを摂取しなければなりません。
例えば、10代では、牛乳で約600mlで良かったものが、
60代になると、1?以上牛乳を飲まなければいけません。
また、食品によってもカルシウムの吸収率が異なります。
◆食品からのカルシウムの吸収率
・野菜 19%
・海藻類 19%
・小魚類 33%
・乳製品 40%
様々な要因でカルシウムの吸収率は変化するため、
単に食品に表示されているカルシウム量の全部は吸収できません。
そのことを考えずに摂取しているので、
おのずとカルシウムの摂取量が不足してくるのです。
そのため、カルシウムの摂取量を増やすのは当然ですが
カルシウムの吸収率を向上させる必要もあります。
◆カルシウムの吸収率を上げるためには
@ビタミンCの摂取
骨や筋肉の結合にかかせないコラーゲンの生成に必要な成分。
AビタミンDの摂取
ビタミンDは腸でのカルシウムの吸収を促進。
Bマグネシウムの摂取
マグネシウムは骨の骨芽細胞に働きかけて、骨の中に入るカルシウムの量を調節。
カルシウムとマグネシウムのバランスは2:1もしくは3:1が理想的です。
CビタミンAの摂取
骨芽細胞の働きを活発化。
D適度な運動
運動などで骨に力が加わると、骨を作る細胞の活動が活発化。
E黒酢などの酢製品の摂取
黒酢などの酢製品の働きで胃液の分泌が促され、カルシウムのイオン化を促進。