カルシウムと免疫力
カルシウムと免疫力
カルシウムは、免疫力にも関係があります。
病気の原因に打ち勝って、発病を抑える抵抗力を免疫力といいます。
全ての病気の発病や治療の経過の良し悪しに免疫力は関係します。
ガンの再発防止にも、免疫力が大きく関係してきます。
カルシウムをきちんと摂取すると、
免疫力が大きく改善されたデータが確認されています。
つまり、カルシウムを摂取することによって
病気になりにくい体、病気に打ち勝つ体ができるのです。
また、細菌やウィルスなどが体内に入ってくると、
これを排除してしまおうとする防御システムを免疫反応といいます。
この防御システムは、カルシウム不足では働かなくなります。
細菌やウィルスなどが体内に入ってくると、
カルシウムイオンが細胞に情報を伝達します。
この情報伝達によって、細胞内でつくられた免疫の抗体が撃退します。
そのため、カルシウム不足が慢性化すると、
体内のカルシウムイオンが不足してしまい、
免疫反応の防御システムが上手く働かなくなるのです。
すると、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったり、ガンのリスクも高まります。
その他、免疫反応の異常が起こり、
自己免疫疾患である関節リュウマチや皮膚炎、血管炎などの原因にもなります。
また、慢性的なカルシウム不足は、
現代人に多い病気であるアレルギーやアトピーなどの原因ともいわれています。
正常な免疫機能を維持するためには
カルシウムは欠かせない栄養素のひとつといえます。
また、カルシウムの摂取以外にも免疫力を上げるポイントがあります。
◆免疫力の向上のポイント
@体温を上げる
免疫力と体温には深い関係があり、
平熱より1度下がると免疫力は3割低下するといわれています。
免疫力が最もよく保たれる体温は36.5〜37度くらいです。
Aストレスをためない
人は強いストレスを受けると、自律神経のバランスが崩れます。
すると、副交感神経が劣位になるため、
食欲不振と血行不良を招き、免疫機能にも影響を与えます。
また、ストレスは、「コルチゾール」というホルモンを放出し、
筋肉を減少させてしまったり、免疫力の低下を招いてしまいます。
B腸内環境をよくする。
腸内環境は、免疫の要と言われています。
消化、吸収を行う腸内には、食べ物と一緒に有害物質が入ってくるため、
腸内の周りには体内の免疫機能の約7割が集中しており、
体をウイルス等から守ってくれているのです。
そのため、腸が汚れると免疫力が大幅に低下し、病気になりやすくなると言われています。