カルシウムの摂取方法
カルシウムの摂取方法
カルシウムの摂取方法は食事からの摂取と
サプリメントからの摂取の二通りがあります。
◆食事からのカルシウム摂取方法
カルシウムは様々な食品に含まれている成分ですが、
必要量を摂取するのが難しいミネラルの一つであり、
工夫を凝らした食事でもカルシウムを十分に補うことが難しいのです。
その理由は、カルシウムの吸収率にあります。
食品からのカルシウムの吸収率は、
野菜・海藻類で19%、小魚類で33%、乳製品で40%です。
その上、年を取ると胃自体の消化力も低下するため、
10代に比べて、50代のカルシウムの吸収率は半分になります。
そのため、年を取るごとにカルシウムは必要なのに、
いくら食べてもカルシウムを吸収できなくなってくるのです。
そこで、食事からのカルシウムの摂取方法のポイントは吸収率です。
カルシウムの吸収率を上げるためには
特定のビタミンの摂取が重要になります。
ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)と
ビタミンK(骨へのカルシウムの取り込みを助ける)です。
これらのビタミンが多く含まれる食品を摂取すれば、
食品からのカルシウムの吸収率を上げることができます。
◆サプリメントからのカルシウム摂取方法
サプリメントからのカルシウムの摂取方法にも意外と大事なポイントがあります。
カルシウムのサプリメントには大きく分けて2種類あります。
健康食品と医薬品(病院の処方箋とは別)です。
この違いは、吸収率にあります。
健康食品のカルシウムは、
食品と同じで、胃腸で消化してイオン化する必要があります。
カルシウムは、胃腸ではイオン化されてから吸収されるため、
胃腸で消化できなければ摂取しても吸収されません。
健康食品のカルシウムはイオン化されていないため、
どれだけ吸収率がいいといっても50%にとどまります。
これと違って、医薬品レベルのカルシウムは、
最初からイオン化して製品化しているため、吸収率は80〜100%になります。
また、最初からイオン化しているため、
胃腸で消化する必要もなく、体に負担を掛けずに吸収されます。
高齢になるほど胃腸の力は低下するので、
高齢は健康食品でなく医薬品のカルシウムを選ぶ必要があります。
このことから、10〜30代くらいでは健康食品でも足りますが、
高齢者や50代以降の女性、骨粗鬆症の患者は
医薬品でないとカルシウムの体への補給が間に合いません。
このように、サプリメントでも吸収率に違いによって
選ぶべきカルシウムが異なることを知っておきましょう。